フェノバボード(フクビ化学工業)

公開日:2024/04/24 最終更新日:2024/10/09
フェノバボード(フクビ化学工業)

フェノバボードは、微細な気泡に高断熱ガスを密閉させることで、高い断熱性能を発揮する断熱材です。フェノバボードをもちいれば、薄くても高断熱住宅が実現します。環境にも優しく、長持ちするので、快適な住空間が期待できるでしょう。この記事では、フェノバボードの特徴を詳しく紹介しますので、参考にしてみてください。

薄くても実現できる高断熱住宅

フェノバボードは、微細な気泡に高断熱ガスを密閉させることで、トップクラスの高い断熱性能が実現します。高断熱住宅でも、断熱材の厚みを薄くすることが可能です。薄くても充分な断熱性能をもつため、厚みに制限がある場合でも、余裕をもって納まります。

また、外張断熱で使用するならば、短いビスで施工することが可能です。窓枠などの周辺部材に関しても小さい寸法のものにできるので、施工性に優れており、そのほかのコスト低減にもつながります。

フェノバボードは薄い厚みでも高断熱であり、床・壁・天井など、すべてに施工可能なので、戸建てだけでなくリフォームにも適した断熱材です。

各断熱材との厚さ比較

気泡が大きい断熱材では、対流が起こることで熱移動が起こりやすく熱が伝わりにくくなります。幅射により熱移動が起こりやすいという性質もあるのです。一方でフェノバボードは気泡が小さいため対流が起きにくく、熱移動がしにくいのが特徴。幅射による熱移動も少ないでしょう。

フェノバボードの高い断熱性能は、ほかの同じ厚みの断熱材と比較すると、押出法ポリスチレンフォーム3種bAは、1.47倍程度の断熱性能、高性能グラスウール16Kは、2倍程度の断熱性能を発揮します。

性能の長期維持

フェノバボードなどの発砲プラスチック系の断熱材は、気泡の中に空気よりも断熱性能が高いガスを閉じ込めることで効果を発揮します。フェノール樹脂は、ガスバリア性が高いため、断熱ガスが抜けにくいという特徴があるのです。

また、断熱性能が低下しにくい高い独立気泡を有するため、断熱性能を長期間保持できます。フェノバボードは、ほかの発砲プラスチック断熱材と比べても、断熱性能の経年劣化は少ないでしょう。

ガスバリア性能による違い

ガスバリア性が低い気泡膜は、空気がとおりやすいため、断熱ガスが抜けやすくなります。そのため、断熱性能が低下してしまうのですが、ガスバリア性が高い気泡膜ならば、断熱ガスが抜けにくいため、断熱性能が低下しにくくなります。

安心・安全!燃えにくく、環境にも優しい

フェノバボードは安心安全な断熱材であり、燃えにくく環境にも優しいという特徴があります。こちらでは、フェノバボードの防火性能や環境性能について詳しく見ていきましょう。

安心の防火性能

発砲プラスチック系の断熱材は、火に弱いという印象をもっている方が多いでしょう。フェノバボードは、炎が当たったとしても表面から炭化していくので、燃え広がりにくいという性質があります。また、消防法により、酸素指数が26%以上のものに関しては不燃性および難燃性を有するものです。

26%未満のものは、指定可燃性扱いとなります。フクビ化学工業では、建築基準法で不燃認定を取得した製品も取り扱っているのです。

火花による燃焼試験

燃焼試験としてフェノバボードに火花を当てても、燃え広がることはありませんでした。炎を当てても、表面が炭化するだけなので燃え広がりません。フェノバボードは、火花による燃焼試験により、防火上有害な貫通孔を発生させることもなく、安全性が高く安心であることが証明されています。

環境性能

シックハウス対策として、ホルムアルデヒドの発散程度を示す基準において、フェノバボードは最高等級に該当しています。最高等級に該当しているため、面積の制限をすることなく使用することが可能です。

また、断熱ガスは、非フロンガスでる独自のノンフロンガスを使用しています。そのため、オゾン層破壊や温暖化にも影響が少ないとされているのです。

長持ちする断熱性能!25年後も快適な住空間

フェノバボードは、その卓越した性能により、25年という長い期間にわたって優れた断熱性能を提供します。これは、熱的および化学的に安定したフェノール樹脂と非フロンガスが採用されていることによるものです。その結果、断熱性能の経年劣化がほとんどなく、長期間にわたって安定した性能を発揮します。

この素晴らしい長持ちする性能の背後には、細かな気泡、高断熱ガスを密閉する能力、高い独立気泡率、そして優れたガスバリア性を備えたフェノール樹脂があります。これらの要素により、初期の熱抵抗値が100であった場合、25年後にはわずかに92にしか低下しない驚異的な耐久性が実証されているのです。

一方で、比較対象となる硬質ウレタンフォームや押出法ポリスチレンフォームは、同様の期間である25年後にはそれぞれ64や60まで熱抵抗値が低下します。このことから、フェノバボードが他の断熱材に比べて、はるかに持続的かつ安定した性能を提供することが明らかです。

つまり、フェノバボードを採用することで、住宅や建築物における断熱性能の長期的な維持が可能となり、25年後も快適な住空間を確保することが期待できます。

まとめ

フェノバボードの特徴を紹介しました。フェノバボードは断熱性に優れており、環境にも体にも優しい断熱材です。経年劣化も少なく長持ちするので、25年後も快適な住空間が期待できます。床・壁・天井など、すべてに施工可能であり、施工性が優れているためコスト低減にもつながるでしょう。さらにフェノバボードは熱に強く、炎が当たっても燃え広がらない安心の防火性能も備わっているので安心です。

断熱材選びは、素材選びが重要

快適なマイホームにするため欠かせないのが、断熱性や気密性といった住宅性能です。さまざまなメーカーから多種多様な断熱材が提案されていますが、はたしてどれが良いのか迷っている方も多いのではないでしょうか。

断熱材には大きく分けてもグラスウールなどの「無機繊維系」や、セルロースファイバーなどの「木質繊維系」。さらに羊毛などの「天然素材系」や、ポリスチレンフォームなどの「発泡プラスチック系」があり、性能や価格はもちろん特徴もそれぞれ異なります。

そのため選び方としては、生活スタイルや家族の希望、お住まいのエリアの気候に沿うかたちがベターでしょう。ただ1種類おすすめするとすれば、自然素材独自の調湿性能・吸音性・防音性を備えた『木質繊維系』の断熱材を推したいです。とくに身体や環境に優しい家にしたい方は、ぜひ検討してみてくださいね。

フェノバボード(フクビ化学工業)の基本情報

会社名フクビ化学工業株式会社
住所〒918-8585 福井県福井市三十八社町33-66

脱・化学素材「GUTEX HP」の特徴

だから

修復再生できる「持続可能な住まい」

解体時も安全!
               

【ジャンル別】住宅用断熱材

おすすめの住宅用断熱材比較表

イメージ
引用元:https://www.germanhouse.co.jp/gutexjapan/

引用元:https://www.decos.co.jp/cellulose

引用元:https://www.pinalform.jp/

引用元:https://www.asahikasei-kenzai.com/akk/insulation/jneoma/index.html

引用元:https://www.isover.co.jp/

引用元:https://www.itnjapan.com/

引用元:https://www.n-aqua.jp/products/aquaform/
商品名ECOボード(GERMAN HOUSE)デコスファイバー(デコス)パイナルフォーム(松原産業)ネオマシリーズ(旭化成建材)イゾベールシリーズ(マグ・イゾベール)ウールブレス(アイティエヌジャパン)アクアフォーム(日本アクア)
特徴将来劣化する気密シートなどを使用せず、高断熱・高気密を実現新聞紙をリサイクルして作られている業界初のフルプレカットで、現場でのカット加工が不要ノンフロン発泡なので環境にやさしい資源ごみからなるリサイクルガラスが主原料あらゆる箇所に隙間なく充填することができる水を使って現場で発泡させるので人にも環境にもやさしい
詳細リンク詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら

おすすめ関連記事

PR断熱材選びは健康にも直結!断熱性能以外に注目すべきポイントとは