おすすめの断熱材7選を紹介します!
断熱材について幅広く解説しているサイトです。断熱材の種類や選び方に関するお役立ち情報はもちろん、WEBアンケートを実施して、口コミや評判についても調査しました。ぜひ参考にしてみてください。
おすすめの住宅用断熱材比較表
イメージ | 引用元:https://www.germanhouse.co.jp/gutexjapan/ | 引用元:https://www.decos.co.jp/cellulose | 引用元:https://www.pinalform.jp/ | 引用元:https://www.asahikasei-kenzai.com/akk/insulation/jneoma/index.html | 引用元:https://www.isover.co.jp/ | 引用元:https://www.itnjapan.com/ | 引用元:https://www.n-aqua.jp/products/aquaform/ |
商品名 | ECOボード(GERMAN HOUSE) | デコスファイバー(デコス) | パイナルフォーム(松原産業) | ネオマシリーズ(旭化成建材) | イゾベールシリーズ(マグ・イゾベール) | ウールブレス(アイティエヌジャパン) | アクアフォーム(日本アクア) |
特徴 | 将来劣化する気密シートなどを使用せず、高断熱・高気密を実現 | 新聞紙をリサイクルして作られている | 業界初のフルプレカットで、現場でのカット加工が不要 | ノンフロン発泡なので環境にやさしい | 資源ごみからなるリサイクルガラスが主原料 | あらゆる箇所に隙間なく充填することができる | 水を使って現場で発泡させるので人にも環境にもやさしい |
施工箇所 ラインナップ | 屋根用、壁用、床用、充填用 | 天井、屋根、壁、床 | 屋根・天井、壁、床、基礎 | 屋根、壁、床、基礎 | 床、壁、屋根、天井、基礎、間仕切り壁 | 屋根、天井、壁、床 | 屋根、壁、床、基礎 |
問い合わせ方法 | 電話、メールフォーム | 電話、メールフォーム | 電話、メールフォーム | 電話、メールフォーム | 電話、メールフォーム | 電話、メールフォーム | 電話、メールフォーム |
営業時間 定休日 | 10:00~18:00 定休日:土日祝 | 9:00~18:00 定休日:土日祝 | 8:00〜17:00 定休日:土日祝 | 9:00~12:00/13:00~17:45 定休日:土日祝 | 10:00~12:00/13:00~15:00 定休日:土日祝 | 9:00~18:00 定休日:土日祝 | 記載なし |
会社情報 | GERMAN HOUSE株式会社 埼玉県川口市戸塚東3-2-28 | 株式会社デコス 山口県下関市菊川町田部155-7 | 松原産業株式会社 福井県越前市矢放町4-7 | 旭化成建材株式会社 東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング | マグ・イゾベール株式会社 東京都千代田区麹町3丁目7番地 サンゴバンビル | 株式会社アイティエヌジャパン 奈良県大和郡山市筒井町728-1 三陽ビル 2F | 株式会社日本アクア 東京都港区港南2-16-2 太陽生命品川ビル20F |
詳細リンク | 詳しくはこちら | 詳しくはこちら | 詳しくはこちら | 詳しくはこちら | 詳しくはこちら | 詳しくはこちら | 詳しくはこちら |
公式サイト | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら |
おすすめの住宅用断熱材7選!
ECOボード(GERMAN HOUSE)
おすすめポイント
ポイント1 | 脱化学材で環境負荷が少ない |
ポイント2 | 12時間もの遮熱・蓄熱が可能 |
ポイント3 | 部分的な修復再生が可能 |
7つの性能を兼ね備えた持続可能な高断熱・高気密施工!脱化学素材で環境負荷が少ない
ECOボードは間伐材を原材料とした、脱化学素材の環境にやさしい木繊維断熱材です。省エネ力、遮熱・蓄熱力、遮音力、耐水力、透湿防露力、防火力、修復再生力、環境力という7つの性能を兼ね備えているのが特徴。気密シートなどを使わなくても結露を防止できます。また国土交通大臣認定を取得しており、防火地域への施工にも利用可能です。
基本情報
施工箇所 ラインナップ | 屋根用、壁用、床用、充填用 |
問い合わせ方法 | 電話、メールフォーム |
営業時間 定休日 | 10:00~18:00 定休日:土日祝 |
会社情報 | GERMAN HOUSE株式会社 埼玉県川口市戸塚東3-2-28 |
デコスファイバー(デコス)
おすすめポイント
ポイント1 | JIS認証品 |
ポイント2 | 原材料の約80%が新聞紙 |
ポイント3 | 調湿性に優れる |
JIS認証品!新聞紙をリサイクルして作られる木質繊維系断熱材で調湿性が高い
デコスファイバーは、新聞紙をリサイクルした木質繊維系多機能セルロースファイバー断熱材です。木質繊維がもつ吸放湿特性により、年間を通して適度な湿度を保つことが可能。また木質繊維の中にある空気の層が熱を伝えにくくし、高い吸音効果を生み出してくれます。確かな品質が認められているJIS認証品のため、安心して導入できるでしょう。
基本情報
施工箇所 ラインナップ | 天井、屋根、壁、床 |
問い合わせ方法 | 電話、メールフォーム |
営業時間 定休日 | 9:00~18:00 定休日:土日祝 |
会社情報 | 株式会社デコス 山口県下関市菊川町田部155-7 |
口コミ・評判
自宅にデコスファイバーを採用しました。冬はエアコンで暖房していますが潤いが感じられ、夏はサラッとしています。外気温の影響を受けにくくなり、快適な住宅に満足しています。室内が静かな点も気に入っています。
洗濯物はよく乾くのに、乾燥し過ぎないのがいですね。結露もないし、カビの発生もなし。湿度はほぼ一定でした。吸音効果のおかげか、犬の鳴き声も気にならないし、エアコンでの冷暖房効率もよいので、大変満足しています。
パイナルフォーム(松原産業)
おすすめポイント
ポイント1 | 業界初のフルプレカット |
ポイント2 | 優良断熱材認証取得 |
ポイント3 | グリーン購入法適合製品 |
優良断熱材認証を取得!業界初のフルプレカットで工期の短縮にもつながる
パイナルフォームは発泡プラスチック系のボード状断熱材です。業界初のフルプレカットが特徴で、オーダーカットにも対応。現場でのカット加工が不要になるので、工期の短縮にもつながります。隙間なく収まるので、抜群の断熱効果を期待できるでしょう。優良断熱材認証を取得しており、グリーン購入法適合製品でもあります。
基本情報
施工箇所 ラインナップ | 屋根・天井、壁、床、基礎 |
問い合わせ方法 | 電話、メールフォーム |
営業時間 定休日 | 8:00〜17:00 定休日:土日祝 |
会社情報 | 松原産業株式会社 福井県越前市矢放町4-7 |
ネオマシリーズ(旭化成建材)
おすすめポイント
ポイント1 | フルプレカット |
ポイント2 | ノンフロン発泡 |
ポイント3 | グリーン購入法適合商品 |
重要文化財にも採用される耐燃焼性!ノンフロン発泡なので環境にもやさしい
ネオマフォームは発泡プラスチック系断熱材です。ノンフロン発泡のため環境にやさしく、グリーン購入法にも適合しています。邸別に寸法カットし提供するフルプレカットなので、工期短縮やコスト削減も実現可能です。耐燃焼性に優れていることから、さまざまな重要文化財などの収蔵施設にも採用されている実績があります。
基本情報
施工箇所 ラインナップ | 屋根、壁、床、基礎 |
問い合わせ方法 | 電話、メールフォーム |
営業時間 定休日 | 9:00~12:00/13:00~17:45 定休日:土日祝 |
会社情報 | 旭化成建材株式会社 東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング |
イゾベールシリーズ(マグ・イゾベール)
おすすめポイント
ポイント1 | リサイクルガラスが主原料 |
ポイント2 | 経年劣化しづらい |
ポイント3 | カットしやすく軽量で施工も容易 |
リサイクルガラスが主原料!燃えにくくて経年劣化しづらく、環境にもやさしい
イゾベールシリーズは、ガラスを主原料としたグラスウール断熱材です。断熱性、不燃性、吸音性、耐久性に優れているのが特徴。やわらかい綿状なのでカットしやすく、軽量で施工も容易です。リサイクル素材を利用することから環境にやさしく、環境省の定める「グリーン購入法」の特定調達品目にも該当しています。
基本情報
施工箇所 ラインナップ | 床、壁、屋根、天井、基礎、間仕切り壁 |
問い合わせ方法 | 電話、メールフォーム |
営業時間 定休日 | 10:00~12:00/13:00~15:00 定休日:土日祝 |
会社情報 | マグ・イゾベール株式会社 東京都千代田区麹町3丁目7番地 サンゴバンビル |
ウールブレス(アイティエヌジャパン)
おすすめポイント
ポイント1 | ウール含有率70%以上 |
ポイント2 | 防露認定を取得 |
ポイント3 | 調湿性や難燃性が高い |
ウール含有率70%以上!調湿性や難燃性に優れあらゆる箇所に隙間なく充填できる
ウールブレスは原材料の70%以上がウールでできた羊毛断熱材です。素手で触れて、柱や天井などの構造材の間などあらゆる箇所に隙間なく充填することができるので、余った端材を廃棄処分する必要もありません。防湿層なしで施工ができる防露認定を取得しており、高い調湿性が魅力です。また燃えにくい性質もあり、防火構造の外壁に使用することもできます。
基本情報
施工箇所 ラインナップ | 屋根、天井、壁、床 |
問い合わせ方法 | 電話、メールフォーム |
営業時間 定休日 | 9:00~18:00 定休日:土日祝 |
会社情報 | 株式会社アイティエヌジャパン 奈良県大和郡山市筒井町728-1 三陽ビル 2F |
アクアフォーム(日本アクア)
おすすめポイント
ポイント1 | 現場発泡硬質ウレタンシェアNo.1 |
ポイント2 | 水を使って現場で発泡 |
ポイント3 | 断熱リフォームにもおすすめ |
現場発泡硬質ウレタンシェアNo.1!水を使って発泡するから人にも環境にもやさしい
アクアフォームは、現場発泡硬質ウレタンシェアNo.1を誇る断熱材です。水を使って現場で発泡させるので人にも環境にもやさしいのが特徴。最短1日で施工できるため断熱リフォームにもおすすめできます。材料開発から施工・施工後の検査・確認、リサイクルまで100%自社で一貫管理しており、さらに結果を開発に活かして改善し続けています。
基本情報
施工箇所 ラインナップ | 屋根、壁、床、基礎 |
問い合わせ方法 | 電話、メールフォーム |
営業時間 定休日 | 記載なし |
会社情報 | 株式会社日本アクア 東京都港区港南2-16-2 太陽生命品川ビル20F |
口コミ・評判
住宅展示場でアクアフォームの実験を見せてもらい、本当にこれだったら、断熱材が隙間なく入って密閉できるから、まほうびんみたいな省エネ住宅になるんじゃないかなと思い採用しました。 アクアフォームは冷暖房費が節約できるって聞いて、節約できた電気代で旅行にいけたらいいなと思いました。暮らしていてもすごく静かですし、隣近所に生活音を気にしなくてもいいのが助かります。また、結露ができにくく、壁の中のダニやカビが生えにくくなるとういのも小さな子供がいる私たち家族にとって安心です。
アクアフォームの家に住み10年が経ちましたが、現在も家族全員、今の暮らしに満足しています。 2階の寝室はエアコンがなくても季節問わず快適に過ごしてますし、リビングでは冬でも床暖房しか使っていませんが、孫3人が床に寝転んだりしながら遊んでおり、家族団らんの時間を楽しんでいます。 何より光熱費が新築前に住んでいた家よりも格段に安くなったことに妻がとても喜んでいて、それを見て私も嬉しくなってしまいます。 遊びに来た友人にもアクアフォームの家の快適さを体感してもらい、実際にその友人も新築住宅に採用し住んでいますが、とても喜んでいますので、あらためてアクアフォームの家にしてよかったと思っています。
【その他】住宅用断熱材一覧
住宅用断熱材の種類
住宅用の断熱材には豊富な種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。ここでは断熱材の種類ごとのメリットやデメリットをご紹介していくので、ぜひチェックしてみてください。
グラスウール<無機繊維系>
無機繊維系の断熱材のひとつがグラスウールです。グラスウールは木造住宅で使用されている断熱材のなかでもとくに一般的であり、入手しやすく扱いやすいのが大きな特徴です。また価格が安く吸音性に優れていることから、防音性能が高いとうメリットもあります。さらにガラス繊維であるため火や害虫にも強いことから、住宅の断熱材として優秀であるといえるでしょう。
ただしグラスウールは湿気に弱いというデメリットがあり、湿気を吸収すると重さが増して断熱材がずれて落ちてしまう可能性もあるため防湿対策が必須となっています。施工の技術によっても性能に差が出てしまうため、施工店選びにも注意する必要があるでしょう。
ロックウール<無機繊維系>
ロックウールはグラスウール同様、無機繊維系の断熱材です。玄武岩やスラグなどの鉱物を主原料として繊維状に加工したもので、全体的な特徴はグラスウールと似ています。燃えにくく熱に強いことや、害虫にも強いことから住宅の断熱材に適しているでしょう。またグラスウールよりも断熱性能が高く、かなり防音性に優れているという特徴もあります。
ただしグラスウールのように湿気に弱いため、防湿対策は必須です。また、間違って触れてしまうとチクチクとしてかゆみを感じることもあるので注意が必要です。さらにグラスウールよりも価格が割高なのも、デメリットのひとつといえるでしょう。
セルロースファイバー<木質繊維系>
木質繊維系のひとつがセルロースファイバーです。セルロースファイバーは新聞紙などの古紙や段ボール、おがくずなどを原料としており、ホウ酸や硫酸アンモニウムを加えて難燃性や防虫効果を高めているのが特徴です。また自然の素材ならではの調湿性能や吸音性、防音性にも優れており、吹き付けていく工法であるため隙間ができにくく高い気密性を確保できるというメリットもあります。
しかしその一方で価格が割高であることや、重量が重いというデメリットがあります。重量があると取り扱えるのが専門の施工業者のみとなってしまうので、業者では専門知識がないと採用できません。また、施主方も業者を探す手間や負担が増えてしまうという点がデメリットです。
インシュレーションボード<木質繊維系>
インシュレーションボードも木質繊維系の断熱材のひとつで、木材を細かく粉砕して撥水加工を施したボード状態の断熱材です。木材の断熱材にはさまざまなメリットがありますが、自然の素材だからこそひとつひとつの質が異なるケースがあります。その点インシュレーションボードは木材を加工しているため、一定の品質が保たれながら木材のよさを引き立てているのが大きな特徴です。
吸音効果や調湿性が高い点出は魅力的ですが、その一方でセルロースファイバーとは異なりホウ酸などを練り込んでいないためシロアリ被害の可能性が高くなってしまうというデメリットもあります。そのためインシュレーションボードを使用するのなら、防蟻加工をしっかりと行う必要があるでしょう。
羊毛<天然素材系>
天然素材系のひとつとして、羊毛の断熱材があります。その名の通り羊の毛を使用した断熱材で、原料である羊毛に、身体に優しい防虫処理を施しています。その防虫処理は半永久的に継続するとも言われており、高い防虫性を発揮してくれるでしょう。羊毛最大の魅力は、高い調湿効果と断熱性を持ち合わせていることです。
素材が自ら吸湿・放湿して空気を溜め込み断熱するので、室内の快適さを保ちやすいでしょう。また古くから絨毯などにも使用されているように、耐久性にも優れている素材です。ただし大きなデメリットとして、価格が高いことが挙げられます。また断熱材のなかでは比較的新しい素材であるため、正しく施工できる業者が少ないというデメリットもあります。
炭化コルク<天然素材系>
ワインの栓やコルクボードに使用されているコルクを、炭化して固めた断熱材である炭化コルクも天然素材系のひとつです。炭化コルクはたくさんの空気を含んでいることから、断熱性能、調湿性能、吸音性に優れているというメリットがあります。また原料となるコルクは樫に自然由来の防虫効果があるので、ダニを寄せ付けないという魅力も。
さらに炭化コルクは端材を活用しているため環境に優しいという点でもメリットがありますが、その一方で良質なコルクが少ないことや材料費がかさむことから価格が高いというデメリットもあります。炭化コルクを使用したい場合は費用面に注意しましょう。
ポリスチレンフォーム<発泡プラスチック系>
ポリスチレンフォームは発泡プラスチック系の断熱材で「ビーズ法」「押出法」という2種類の方法で施工されます。ビーズ法ポリスチレンフォームは発泡スチロールのことで、非常に軽量で水を吸わないという特徴があります。耐久性にも優れており扱いやすい素材ではありますが、耐熱・耐火性能は低いためメインの断熱材ではなく一部に使用されることが多いです。
押出法ポリスチレンフォームは、ビーズ法と同じ原料ながら作る工程で発泡剤や難燃剤を混ぜ合わせて押し出し、ボード上にしたもののことを指します。切断が容易で施工性が広く、軽量かつ湿気に強いためさまざまな場面で使用されますが、やはり熱に弱く衝撃にも弱いため注意が必要です。
硬質ウレタンフォーム<発泡プラスチック系>
硬質ウレタンフォームも発泡プラスチック系の断熱材のひとつで、工場でボード上に作成されたものと現場で吹き付けるタイプの2種類があります。近年住宅業界で需要が高まっているのは、現場で吹き付けるタイプです。
硬質ウレタンフォームは高い断熱性が魅力で、さらに接着性にも強く吸音性能にも優れており経年劣化が遅いというメリットがあります。ただし燃えると有毒ガスが発生することや、シロアリに弱いという点では大きなデメリットに感じる方も多いでしょう。
フェノールフォーム<発泡プラスチック系>
フェノールフォームも発泡プラスチック系の断熱材で、原料のフェノール樹脂に発泡剤と硬化剤を混ぜて作られています。フェノールフォーム最大の特徴は熱を加えることでプラスチックが硬化することです。そのため耐熱性が求められる住宅の建材としてよく使われており、人気が高い断熱材のひとつでもあります。
ほかにも劣化速度が遅い点や、耐水性が高いという点でも魅力的ですが、断熱材のなかでもコストが高めであることやシロアリに弱い点などがデメリットとして挙げられます。費用を抑えたい方にとっては、選びにくい断熱材といえるでしょう。
ポリエチレンフォーム<発泡プラスチック系>
ポリエチレンフォームも発泡プラスチック系断熱材であり、ポリエチレン樹脂に発泡剤を加えて作られています。非常に扱いやすい断熱材でもあり、入り組んだ場所でも敷き詰めやすいという特徴があります。さらに耐水性や断熱性にも優れており、選ばれる場面も多いです。
ただし耐熱温度が80度であり、熱には弱いため使用する場所には注意が必要です。価格帯は断熱材の中でも中間程度となっています。
- 断熱材の種類をチェックしよう
- それぞれの特徴を知って最適な断熱材選びを
住宅用断熱材の工法
住宅用断熱材は種類だけでなく工法にも種類があり、工法によって断熱性能の違いが生じることがあります。ここでは木造住宅でおもに用いられる「外張り断熱」「充填断熱」「付加断熱」の3つの工法の特徴や、メリット・デメリットについてご紹介します。
外張り断熱
外張り断熱は外断熱とも呼ばれる工法で、建物の外側を断熱材で覆う方法です。構造のなかの空間を残せるため、配線や配管などのダクトスペースとして活用することができます。また柱を外側から覆うため、熱の出入りが少なく、断熱性を高められる工法であるのも大きなメリットです。さらに柱や梁を避けて施工する手間がないことから、施工しやすいという点でも多くの住宅会社が取り入れています。
しかしその一方で、断熱材の重みで外壁が垂れ下がる可能性があるため、そこまで厚みを持たせることができないというデメリットがあります。また地震や強風などの揺れによって外装材が緩んだり変形したりすることもあり、断熱材をしっかりと固定する対策や技術が必要です。
充填断熱
充填断熱は内断熱とも呼ばれる工法で、壁や柱の内側や間にボード状やシート状の断熱材を入れたり、液状の断熱材を吹き込んだりする方法です。施工がしやすく多くの木造住宅で採用されており、施工コストが安いというメリットがあります。
また構造のなかの空間を充填することから、断熱材用の新たなスペースを確保する必要がないことも低コストに繋がっています。ただし構造内の結露を防止するために防湿フィルムを貼る必要があり、断熱材の種類と木造工法の組み合わせ次第では施工が煩雑になることもあります。技術力によっては断熱性能が低くなる可能性もあるため、確かな技術のある住宅会社で施工を行う必要があるでしょう。
付加断熱
付加断熱とは、外張り断熱と充填断熱の両方を行う工法で、3つの工法のなかでもっとも断熱性能を高めやすいという特徴があります。外側と室内側のどちらからも空気や熱の流出・流入を抑えることができ、高い断熱性能を得られます。
ただし新しい工法でもあるため、まだ施工できる業者が少ないという点や、2重に断熱材を使用する分コストが高いというデメリットもあります。現在では選べる外装材も少なく、曲線などの形状には対応できないため使用できる住宅が限られています。
- 断熱材の施工方法はおもに3つある
- 使用する断熱材の種類によっても施工方法は異なる
「断熱材を選ぶときに重視する点は何ですか?」WEBアンケートで調査!
ここまで断熱材について解説してきましたが、住宅用断熱材はどんな点を重視し選べばいいのでしょうか。WEBアンケートによる調査を実施したので、さっそく結果を見ていきましょう。
第1位は「断熱性の高さ」でした。断熱材の機能として、当たり前ですが最も重要な点といえるでしょう。冬の寒い日や夏の暑い日に、快適に過ごすためにはこの断熱性の高さが必要不可欠です。
また、断熱性を重視することのメリットとして、住んでいてストレスがないこと以外にも、節約の面にもいい影響があります。室内温度が保たれることによって、光熱費の削減にもつながるでしょう。
第2位は「燃えにくさ」でした。万が一火事などがあったときに、断熱材により安全性に違いがでます。そもそも耐火性の高い断熱材を選ぶこともそうですが、燃えた際に有毒な物質を出さないかなど、素材についてもチェックすることをおすすめします。
「防音性・遮音性の高さ」も同じく第2位でした。断熱材には、防音性や遮音性といった効果が高いものもあります。そういった製品を選べば、防音シートや遮音シートなどの施工なしで、静音性の高い快適な居住空間を実現することが可能です。
以上がWEBアンケートの結果になります。次の見出しでは、さらに詳しく断熱材を選ぶ際に注目すべきポイントを解説します。
住宅用断熱材を選ぶときの比較ポイント
ここまでにご紹介してきたように、断熱材の種類は数多くあるため、どの断熱材が希望の性能に適しているのかを判断するのは非常に難しいです。ここでは断熱材を選ぶ際の比較ポイントを6つご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
断熱性(熱伝導率)
まずチェックしたいのが、断熱材の基本的な役割である断熱性能です。断熱性能は熱伝導率の数値で具体的に確認することができ、熱伝導率の値が低いほど断熱性能が高くなります。熱伝導率が低いのは発泡プラスチック系の断熱材で、なかでもフェノールフォームや硬質ウレタンフォームがとくに熱を伝えにくいですが、価格は高めとなっています。
手頃な価格で熱伝導率のが低い断熱材としては、グラスウールが挙げられます。熱伝導率は製品情報の「K」の横に記載されている10や14といった数字で確認でき、数字が大きいほど熱を伝えにくく断熱性が高い断熱材だと判断できます。
防湿性・耐湿性
断熱材選びで必ずチェックしたいポイントとして、防湿性や耐湿性も挙げられます。水の熱伝導率が高いため、断熱材は湿気で濡れてしまうと断熱性能が低くなってしまうからです。水に強いという点では、原料がプラスチックである発泡プラスチック系断熱材がおすすめです。
また調湿性に優れているという観点では、木質繊維系のセルロースファイバーやインシュレーションボード、天然素材系の羊毛や炭化コルクなどが湿気に強いといえるでしょう。一方でグラスウールやロックウールは湿気に弱いため、使用する場合は通気層や防湿シートなどでの湿気対策を行う必要があります。
防火性・不燃性
万が一の火災に備えておくためには、防火性や不燃性の高い断熱材を選ぶのがおすすめです。断熱材によっては被害状況が変わる可能性もあるので注意が必要です。なかでも無機繊維系のグラスウールやロックウールは、ガラスや石が原料であるため燃えにくく、有毒ガスも発生しません。
一方で発泡プラスチック系の断熱材は、熱に弱く溶けたり変形したりしやすいため火災時のことを考えたら使用する場所を限定したほうがいいかもしれません。ただしフェノールフォームは熱に強く燃えにくい側面もあるため、発泡プラスチックのなかでは熱や火に対する安全度が高いといえます。
防音性・遮音性
断熱材を選ぶ際にチェックしたいポイントとして、防音性や遮音性も挙げられます。防音性や遮熱性の高い家は、静かで快適であることはもちろん、周囲へ音を漏らさないという点でも安心感があります。とくに小さなお子様やペットがいるご家庭で、音に配慮したいのなら重視するべき性能でもあります。
防音性が高い断熱材としては、無機繊維系のグラスウールやロックウール、木質繊維系のセルロースファイバーなどが挙げられます。寝室や仕事部屋など、防音性や遮熱性が求められる部屋のみこのような断熱材を採用するのもいいかもしれません。
環境負荷
住宅には環境に優しい素材を使用したいという場合には、環境負荷の少ない断熱材を選びましょう。たとえば炭化コルクはコルクの端材を使用しているため環境にやさしくエコな素材だといえます。ただし価格が高めであるため、使用する場合は費用面での注意が必要です。
また室内の環境に配慮したい場合は汚染物質であるホルムアルデヒドの濃度にも注目しましょう。ホルムアルデヒドは汚染化学物質であり、発がん性物質であることが認められています。結膜炎や咽頭炎、皮膚炎などのさまざまな原因となるため、使用する断熱材に含まれていないかどうかをチェックしてください。
耐久性・修復性
断熱材は経年劣化によってその性能が低くなってしまうため、耐久性や修復性のあるものを選ぶと長く性能が続いたりリフォームしやすかったりというメリットがあります。断熱材のなかでも発泡プラスチック系の断熱材は、経年による「空気置換」という現象で素材が劣化して性能が損なわれてしまうことがあります。
また無機繊維系の断熱材は素材そのものは丈夫ですが、経年により下がってきてしまい、それが原因でできた隙間から断熱性能が低下してしまうこともあります。さらに壁の内側の結露で断熱材が濡れてしまうことも性能低下につながる可能性が高いため注意が必要です。
- 一番重要な断熱性能は熱伝導率の数値をチェック
- 必要な性能に合わせて断熱材選びをしょう
それぞれに合った断熱材を選ぼう
断熱材には数多くの種類があり、工法によってもその性能が異なります。断熱材そのものの特性やメリット・デメリットなども把握したうえで、希望する性能や必要な性能に合わせた断熱材選びをしましょう。
また断熱材は施工技術によっても大きく性能が変わってしまうことがあります。そのため施工店は正しい知識や技術を身につけること、そして施主は確かな技術を持つ施工店を選ぶことが大切です。
PR 断熱材選びは健康にも直結! 断熱性能以外に注目すべきポイントとは
住宅業界の課題として、住宅の寿命の短さが挙げられます。日本の住宅寿命は先進国のなかでも最低レベルです。その要因の1つが気密シートを施工することで壁体内結露を加速させていること、もう1つが化学材から作られる製品は性能が劣化してしまうということです。
この背景には、ローコストで大量生産される化学材に包まれた住宅が一般的となってしまったことがあります。ローコスト住宅は経年劣化に対応できず短期間で資産価値のない家になってしまうのです。このような課題を解決して長期的に性能が高い家づくりをするためには、どのような断熱材を選べばよいのでしょうか。