セルボード(岩倉化学工業)

公開日:2024/04/24
セルボード(岩倉化学工業)

断熱材は住空間を快適に保つために欠かせない建材です。ひとことで断熱材といっても、原料や製法によってさまざまな種類があり、性能や特徴は異なります。高性能な断熱材を導入することで、快適な環境を長く維持することが可能です。今回紹介するセルボードは、燃えない、割れない、しかも環境に優しいことが特徴の高性能断熱材です。

環境負荷を減らす、ノンフロン断熱材

断熱材は名前の通り「熱を断つ」ための建材です。断熱材を建物の壁や床、屋根などに施すことで外部と内部の熱の移動を防ぎます。これによって冷房暖房効率が向上し、夏は涼しく、冬は暖かい空間を保ち、住人が心地よいと感じる空間を維持しやすくなります。

断熱性能が低い家だと冷暖房で室温をコントロールしても容易に外気が入り込んでしまうため、理想的な温度空間を保つことが難しく、光熱費がかかってしまいます。一方で断熱性が向上すれば、冷暖房の稼働は最小限に抑えられので、居住者は快適性が得られるだけでなく、経済的負担を軽減することが可能です。

そもそも断熱材にはどんな効果がある?

断熱材は室内の温度コントロール以外にも、重要な役割を果たしています。ひとつは、建物内部の湿度を適切に保つ役割です。断熱材には外部からの湿気の侵入や室内からの水蒸気の漏出を防ぐ効果があります。その結果、結露やカビの発生を防止し、居住者の健康リスクを減らします。

さらに音の吸収性にも優れているので、外部からの騒音を吸収し、室内の音環境を改善する効果もあります。都市部や交通量の多い場所など騒音が問題になりやすい場所では、特に断熱材による音の吸収が住居者の快適な暮らしに大きく貢献します。

快適な生活には必要不可欠な断熱材ですが、原料によって「繊維系」「天然素材系」「発泡プラスチック系」などの種類に分けられ、原料や精製法によって断熱性能や特徴が異なります。繊維系はガラスや紙などの素材を繊維状にして凝縮させて作る断熱材です。

素材によって無機質系や木質繊維などに分かれ、安価でありながら耐久性や防音・吸音性に優れるという特徴があります。天然素材系は名前の通り、素材本来の特性を活かした無添加の断熱材です。羊毛やコルクなど身近な天然素材を使用しているため環境に優しく、化学物質や接着剤を抑えた施工が可能となることから、健康面にも配慮できるのが特徴となっています。

発泡プラスチック系はプラスチックを発泡させてつくった細かい気泡を含んだ断熱材です。ビーズ法と押出し法の2つの精製法があり、いずれも軽量で施工がしやすく断熱性が高いことと、シックハウス症候群を引き起こす化学物質を含まないことから安全性が高いことが特徴です。

今回紹介するセルボードは、発泡プラスチック系に属するドイツ生まれの断熱材です。ビーズ法で精製され、地球にやさしいことをテーマに、原料に着色工程を含まず、オゾン層を破壊するフロンや、地球温暖化係数の高い代替型フロンも製造初期から使用していないことが特徴です。

岩倉化学工業は発泡スチロール協会・EPS建材推進部会員のメンバーでもあり、いわば発泡系断熱材のエキスパートです。JIS製品認証を受けた自社工場で、厳しい生産管理体制のもと、常に安定した品質のセルボードを生産し続けています。

40年経っても変わらない断熱性能

セルボードの断熱性能の高さを示す例として南極昭和基地が挙げられます。昭和31年に南極に建設された昭和基地は、100mmのビーズ法ポリスチレンフォームが建材として用いられました。40年後となる1997年に実施した再調査では、極寒にさらされた後でも建設当初とほとんど変わらない断熱性能が保持されていることが確認されています。

長期間にわたって安定した性能を維持できるため、建物の寿命を延ばし、メンテナンスや建材交換の必要性を減らせる経済的メリットがあること、資源節約といった環境配慮に貢献できることがセルボードの魅力です。

また、割れにくいため強風や踏み付けなどによる破損も発生しにくく、材料ロスの大幅軽減が可能です。

燃えない・割れない・環境にも優しい!

セルボードは単独では燃焼しない、有害物質のダイオキシンを発生しないなどの長所を持ち、その性質から現在8種類の防火認定を取得しています。また、ビーズ同士が融着した構造のため、高い曲げ強度をもつ特徴もあります。

曲げ強度とはひずみ強度とも呼ばれ、外部からの力が材料に作用した場合にどれだけ耐久力があるかを示す指標です。曲げ強度が高い材料は、外部からの応力による変形や破損が発生しにくく、高い耐久性を持ちます。

燃えない、割れない、頑丈なイメージのセルボードですが、97%が空気で形成されているため、ガスに依存しないやさしい側面もあります。燃えない・割れない・環境にも優しいという三拍子そろった断熱材が、岩倉化学工業のセルボードです。

まとめ

岩倉化学工業が扱う断熱材セルボードの特徴を紹介しました。セルボードはドイツ生まれのビーズ法による発泡プラスチック系断熱材です。97%が空気で形成されているため、軽量で施工しやすく、ガスに依存しない優しい断熱材です。

岩倉化学工場がJIS製品認証を受けた自社工場で生産するセルボードは、原料に着色工程を含まず、オゾン層を破壊するフロンや、地球温暖化係数の高い代替型フロンも製造初期から一切使用していないのが特徴です。40年経っても断熱性能が変わらず、長期間安定した性能を維持できます。単独では燃えず、割れにくく、環境にも優しい三拍子そろった断熱材です。

 

セルボード(岩倉化学工業)の基本情報

会社名岩倉化学工業株式会社
住所〒059-1364 北海道苫小牧市沼ノ端134番地の450
電話番号0144-55-3344

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【ジャンル別】住宅用断熱材

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引用元:https://www.germanhouse.co.jp/gutexjapan/

引用元:https://www.decos.co.jp/cellulose

引用元:https://www.pinalform.jp/

引用元:https://www.asahikasei-kenzai.com/akk/insulation/jneoma/index.html

引用元:https://www.isover.co.jp/
引用元:https://www.itnjapan.com/
引用元:https://www.n-aqua.jp/products/aquaform/
商品名GUTEX HP(GERMAN HOUSE)デコスファイバー(デコス)パイナルフォーム(松原産業)ネオマシリーズ(旭化成建材)イゾベールシリーズ(マグ・イゾベール)ウールブレス(アイティエヌジャパン)アクアフォーム(日本アクア)
特徴将来劣化する気密シートなどを使用せず、高断熱・高気密を実現新聞紙をリサイクルして作られている業界初のフルプレカットで、現場でのカット加工が不要ノンフロン発泡なので環境にやさしい資源ごみからなるリサイクルガラスが主原料あらゆる箇所に隙間なく充填することができる水を使って現場で発泡させるので人にも環境にもやさしい
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