家族の人生の拠点となるマイホームは、快適に過ごせる空間にしたいものです。快適に過ごせる家の条件として、適切な気密性と断熱性が欠かせません。外部の気温や湿度の影響を最小限に抑えることで、居住者は冬でも暖かく夏でも涼しい環境を手に入れられます。今回は高本コーポレーションが扱う高性能断熱材EFRシリーズの特徴を紹介します。
燃えにくい!高性能断熱材EFR
家族の快適な暮らしを陰ながら支える断熱材は、素材によって「繊維系」「発泡樹脂系」のふたつに分けられます。さらに原料によって細分化され、繊維系にはガラス繊維を原料としたグラスウール、スラグや玄武岩などの鉱物を原料とするロックウール、木製繊維系のセルロースファイバー、化学繊維系のポリエステルなどがあります。
発泡樹脂系は樹脂やプラスチックなどのポリマーを原料とし、加熱や添加剤の作用によって気泡を含ませた素材で、ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム、フェノールフォームなどがあります。
それぞれの素材には原料から由来する「環境への考慮」「防虫効果」「耐火性能」「価格の安さ」「軽量」といった特徴があり、断熱性能の度合いも異なります。今回紹介する高本コーポレーションのEFRは、発泡樹脂系のポリスチレンフォームに属した断熱材です。
ポリスチレンフォームは発泡スチロールと同じ性質をもち、軽量で水に強く施工が簡単な一方、熱に弱く燃えた時に有毒ガスが発生するデメリットを持っています。EFRは正式名称を「Expanded Poly-Styrene(EPS) Fire Resistance」といい、「Fire Resistance(耐火仕様)」の名前の通り、火に強いことが特徴です。
炎に触れても燃えにくく、形状が崩れにくいだけでなく、有毒ガスを発生しないので、ポリスチレンフォームのもつデメリットを完全に克服した断熱材といえるでしょう。高い耐火性能の秘密は、ビーズ一粒一粒を無機材とフェノールでコーティングしてフォーム状に成形していることにあります。
火災の発生や火災の拡大を防ぐための安全性を示す指標のひとつである限界酸素濃度は、発泡スチロールの約2倍あり、防火基準の厳しい日本で透湿性外断熱工法にも対応できる断熱材です。
シロアリも寄せ付けない!安心の耐久性
快適に過ごせる我が家でも、シロアリが発生してしまうと、見えないところで建物が食べられてしまい、知らないうちに構造崩壊にいたる恐れがあります。建物の強度が下がってしまうと、地震や台風などの自然災害で倒壊の可能性も高まり、家の安全性が著しく低下してしまいます。
シロアリは柔らかい素材を好み、湿気の高さや建物が含む水分量、木材の種類などによって発生リスクが高まります。寒さに弱く関東より南に分布すると言われていますが、気候温暖化や住宅性能の向上により、最近は東北でもシロアリの被害が増加しています。
日本に住んでいる以上、大切な家屋にシロアリ対策をとっておくことは重要です。シロアリ対策として代表的なものは定期的な点検とメンテナンスや、シロアリを対象としたバリア設置、湿気管理などがあります。他にも建物の建材に耐蟻性の処理を施すことも有効です。
たとえば木材に防腐剤を塗付したり、特殊な木材を使用したりすることでシロアリの被害を軽減する効果が期待できます。EFRはビーズをホウ酸でコーティングしているため、シロアリを寄せ付けません。ホウ酸は微弱な毒性をもち、微生物の除外を目的として目の洗浄液や化粧品の防腐剤に用いられます。
人間が摂取しても毒性は腎臓の働きにより体外に放出されるので、健康への悪影響はなく安心です。EFRはシロアリの予防措置としても有効です。
透湿性外断熱を可能にしたEFR
建物の外部に断熱材を配置し、透湿性の高い材料を使用して外部からの湿気を調整する工法を透湿性外断熱といいます。この工法は建物の外部壁に断熱材を配置し、その上に透湿性のある防水シートや透湿膜を設置することで、外部からの雨水や湿気を防ぎながら、内部からの水蒸気を通すことを可能としています。
透湿性外断熱のメリットは断熱性能の向上と、透湿性の確保、耐久性の向上にあります。断熱材を建物の外部に配置することで外部からの熱の侵入を防ぐため、冷暖房効率の向上や省エネ効果が見込めます。
また、透湿性があるので建物内部の水蒸気を外部に逃がして建物内部の湿度を適切にコントロールでき、結露やカビの発生を防げます。さらに外部の湿気や雨水をブロックするので木材部材の劣化や腐食を防ぐ効果があり、建物の耐久性がアップします。
EFRは耐久性にも優れ、火に強い特徴から透湿性外断熱工法を可能とし、建物の長寿命化へ貢献が期待できます。
まとめ
この記事では高本コーポレーションが取り扱う高性能断熱材EFRの特徴を紹介しました。EFRは気密性や断熱性の高さだけでなく、燃えにくさやシロアリを寄せ付けない加工が施してあり、通常の断熱材に比べてさまざまな性能を併せ持っています。
さらに耐久度の高さや防火性能から透湿性外断熱工法も可能としています。透湿性外断熱を導入することで建物外部からの熱や雨水・湿気の侵入防止、冷暖房効率の向上、省エネ効果、室内湿度の最適化、建材の劣化・腐食防止といったさまざまな効果が期待できます。
断熱材選びは、素材選びが重要
快適なマイホームにするため欠かせないのが、断熱性や気密性といった住宅性能です。さまざまなメーカーから多種多様な断熱材が提案されていますが、はたしてどれが良いのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
断熱材には大きく分けてもグラスウールなどの「無機繊維系」や、セルロースファイバーなどの「木質繊維系」。さらに羊毛などの「天然素材系」や、ポリスチレンフォームなどの「発泡プラスチック系」があり、性能や価格はもちろん特徴もそれぞれ異なります。
そのため選び方としては、生活スタイルや家族の希望、お住まいのエリアの気候に沿うかたちがベターでしょう。ただ1種類おすすめするとすれば、自然素材独自の調湿性能・吸音性・防音性を備えた『木質繊維系』の断熱材を推したいです。とくに身体や環境に優しい家にしたい方は、ぜひ検討してみてくださいね。
EFR(高本コーポレーション)の基本情報
会社名 | 株式会社 高本コーポレーション |
住所 | 〒575-0012 大阪府四条畷市下田原1364-1 |
電話番号 | 0743-72-3117 |