日本製紙木材は木材の販売・輸入を手がけている会社で日本製紙の子会社です。木材の販売事業のほかに新聞古紙を主原料とした住宅用断熱材の「スーパージェットファイバー」の生産・販売を行っています。今回は日本製紙木材が販売する断熱材スーパージェットファイバーの特徴を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
スキマなし高断熱!快適な家を実現
メリットの一つがすき間なく断熱材を吹き込む新しい工法を採用していることです。従来、断熱材といえば壁と壁の間にマットを敷き詰めたり、天井にマットを敷き詰めるのが一般的でした。しかし、従来型の工法ではマットの継ぎ目から熱が逃げてしまうというデメリットがありました。
天井断熱に5%のすき間があると、断熱効果は50%もダウンしてしまうという実験結果があります。専用マシンによる吹付けで加工するため均等に敷き詰められます。小さなすき間でも敷きつめられるため、壁や天井、床をすき間なくカバーできます。
従来型のマット状断熱材とスーパージェットファイバーをサーモグラフィーで観察すると、温度のむらなく断熱できていることがわかります。効果を発揮するには高い技術を持った技術者が施工しなければなりません。
スーパージェットファイバーは研修を受けたメーカー登録施工店の専門スタッフが専門の道具を使って施工するため、高い断熱効果が期待できます。吹付けといえばアスベストをイメージする方がいらっしゃるかもしれません。アスベストは吸音性に優れ、耐火性・断熱性にも優れていることから建材として広く使用されてきました。しかし、発がん性があり中皮腫などのがんを引き起こすことから現在は使用が禁止されています。
スーパージェットファイバーの色はアスベストと似ていますが、色が灰色なのは新聞古紙を使っているからであり、アスベストと全く関係ない商品です。スーパージェットファイバーの機能は高い断熱性だけではありません。
断熱材にはグラスウールや発泡ウレタン、ロックウールなどさまざまな種類があり、それぞれ一長一短があります。断熱性のほかに吸音性や難燃性、吸放湿性があります。空気を多く含むため、室内の音を吸い込んで外に漏れにくくしてくれます。
1,000℃の炎にも耐えられるよう難燃処理を施しているため、万が一住宅が火災となっても避難する時間を稼いでくれます。シックハウス症候群の原因の一つであるホルムアルデヒドや揮発性有機化合物(VOC)を使っていないため、体に優しい断熱材です。
しかも、周囲の湿度をゆっくりと吸収したり放出したりするため、室内の温度を一定に保つ役割や結露防止の役割を果たしています。
ヒートショック対策もバッチリ!温度差解消
スーパージェットファイバーの断熱性の高さは家族の健康を守るうえで役立ちます。住宅内で起こる温度トラブルの代表がヒートショックです。ヒートショックは今や部屋などと脱衣所や浴室などの温度差によって発生する疾患です。
暖かい部屋から寒い部屋に移動すると血管が収縮するため血圧が上昇します。服を脱いで寒い浴室に入ると、さらに血管が収縮するため血圧が高くなってしまいます。しかし、熱いお湯に入ると体が急激に温まるため血管が開き血圧が急低下します。
血圧の上昇と低下が短時間で起きるため体が温度差についていけず、脳出血や心筋梗塞といった症状を引き起こすのです。ヒートショックによる正確な死亡者数は判明しておりませんが、入浴中の死亡者数に限れば年間19,000人以上がなくなっています。
このうち、少なくない割合の人の死因がヒートショックではないかといわれています。ちなみに、熱中症の死亡者数が数百人、交通事故による死亡者数が数千人単位であることを考えると、ヒートショックを含む入浴中の死者数がいかに多いかわかります。
ヒートショックの原因になるのは住宅内の温度差です。築年数が古い築20〜30年の住宅では、居間と浴室の温度差が6.2℃もあります。それに比べ、断熱性の高い家では温度差が2℃程度まで抑えられ、ヒートショックのリスクもかなり抑えられます。
温度差が小さいと病気の原因となるダニやカビの発生も抑えられます。ダニやカビが発生する要因の一つが結露ですが、高断熱の家であれば結露の発生をかなり低く抑えられダニやカビの発生も抑制できます。
地球に優しいエコ素材で家を建てよう
スーパージェットファイバーは環境にやさしいエコ素材です。主原料であるセルロースファイバーは売れ残った新聞古紙などから作られているリサイクル素材です。一般的な40坪の住宅1棟で使用されるスーパージェットファイバーは約1.2トンに及びます。
これは、新聞紙に換算すると15〜18年分の売れ残りをリサイクルしたことになります。また、製造段階で水や熱をあまり使わず、他の素材の7分の1のエネルギーで製造できることから省エネという点でもセルロースファイバーは環境にやさしい素材です。
まとめ
今回は日本製紙木材の断熱材であるスーパージェットファイバーを紹介しました。新聞古紙を利用しているため環境にやさしい素材として知られていますが、断熱性という点でも非常に優れています。メーカー登録施工店の専門スタッフによる施工が必要ですが、その分、高い断熱性能が保証されている商品です。断熱材選びで迷っているなら、ぜひ一度スーパージェットファイバーの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
断熱材選びは、素材選びが重要
快適なマイホームにするため欠かせないのが、断熱性や気密性といった住宅性能です。さまざまなメーカーから多種多様な断熱材が提案されていますが、はたしてどれが良いのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
断熱材には大きく分けてもグラスウールなどの「無機繊維系」や、セルロースファイバーなどの「木質繊維系」。さらに羊毛などの「天然素材系」や、ポリスチレンフォームなどの「発泡プラスチック系」があり、性能や価格はもちろん特徴もそれぞれ異なります。
そのため選び方としては、生活スタイルや家族の希望、お住まいのエリアの気候に沿うかたちがベターでしょう。ただ1種類おすすめするとすれば、自然素材独自の調湿性能・吸音性・防音性を備えた『木質繊維系』の断熱材を推したいです。とくに身体や環境に優しい家にしたい方は、ぜひ検討してみてくださいね。
スーパージェットファイバー(日本製紙木材)の基本情報
会社名 | 日本製紙木材株式会社 |
住所 | 〒101-8213 東京都千代田区神田駿河台4-6 |
電話番号 | 03-6665-7560 |