アムマットシリーズ(JFEロックファイバー)

公開日:2024/04/24 最終更新日:2024/10/09
アムマットシリーズ(JFEロックファイバー)

JFEロックファイバーのアムマットシリーズは天然鉱物由来の繊維であるロックウールを使った断熱材です。ロックウールは石灰やケイ素を主成分とする鉱物を溶かし、繊維状にした断熱材でさまざまな現場で断熱材として使用されてきました。今回はアムマットシリーズの特徴を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

湿気に負けない!安心・快適な住空間を実現

アムマットシリーズの一番の特徴は湿気に強く耐久性に優れていることです。アムマットの主原料であるロックウールは鉄を生産する際に発生する高炉スラグや玄武岩のような天然の岩石です。それらを溶かして作られるため、ロックウールは水分をあまり吸収せず水に強いという特性を獲得しました。

そのうえ、シロアリや腐食、シミに強いという特性をもっているため住宅を安全な状態に保てます。湿気に強いロックウールを採用するメリットは3つです。1つ目はズレ落ちにくいことです。断熱材が湿気を含んでしまうと水の重みで壁の下の方にズレ落ちてしまいます。

ズレ落ちた断熱材は水分を含んでいるため、周辺の木材を腐らせて建物の寿命を縮めてしまうのです。2つ目はカビが発生しにくいことです。カビは水分が多いところで発生します。カビは湿度60%を超えると発生しやすくなり、80%以上の状態が続けば数週間で発生してしまいます。

水分を多く含んだ断熱材はカビの発生条件である湿度を高く保ってしまうため、水を含まないアムマットのようなロックウールのほうがカビを発生させにくいといえます。3つ目は断熱効果が長持ちすることです。

断熱材が壁に入っていることで断熱効果が得られるわけですが、湿気を吸い込んでしまう断熱材の場合、水の重さで壁の下にズレ落ちます。断熱材がズレ落ちた状態を放置すると断熱材がない部分が発生してしまい、建物の断熱性能が大きく低下してしまいます。

アムマットは湿気で断熱材がズレ落ちることがないため、年中快適な室温の実現が可能です。またロックウールは高い吸音性能を持っています。アムマットは音の反射を少なくして音の響きを抑えて室内騒音を外に漏らしにくくしてくれます。

これにより、快適な住空間を実現できています。また、ロックウールは安全性が高い断熱材でもあります。シックハウス症候群の原因とされるホルムアルデヒドをほとんど発生させないことや、発がん性がほぼないとみなされている点からみても、健康面に配慮された断熱材です。

施工も簡単!天井2枚重ねでさらなる高断熱

アムマットのメリットの一つは、施工が簡単ということです。アムマットの素材であるロックウールは柔軟性がありつつも折れにくいという性質があるため、折れ曲がりにくく施工しやすい特徴があります。アムマットはカッターで容易に切断できるため、さまざま場所に充填できるのも魅力です。

施工が容易であるため、天井の断熱材を2枚重ねる「2層の断熱施工」が可能です。通常1枚しかない断熱材を2枚重ねる施工であるため断熱性がさらに向上します。また、アムマットそのものも性能が高い断熱材です。断熱材には発泡プラスチック系と繊維系の2種類があります。

発泡プラスチック系は断熱性能が高い代わりに、複雑な加工が困難だったり、熱に弱かったりといった弱点があります。一方、アムマットは柔軟性が高いことや熱に強いという特性を持っています。加工が容易でコストも低いことから、総合的に見るとアムマットはかなり優れた断熱材と評価できます。

燃えない断熱材で、大切な家族を守る

アムマットは火災に強い断熱材で、表面に炎が当たってもなかなか燃えません。その理由は、耐火性が高いロックウールを使用しているからです。ロックウールを使った断熱材の特徴は、燃えにくいことや裏面が熱くなりにくいこと、煙が出にくいことです。ロックウールの性能は防耐火試験でも証明されています。

防耐火試験は断熱材を使用して住宅外壁を再現した試験体に屋外側・屋内側の両面から加熱を行い、防耐火性能が失われるまでの時間を測る試験です。複数の条件で試験を行いましたが、ロックウールはどの方法でも最も防耐火性能が高いという結果を出しました。

近隣住宅で火災が発生した場合、外壁内部の温度は400℃に達するため、発泡ウレタンの断熱材は融けてしまいます。そのせいで熱が室内に伝わり火災を引き起こしてしまいます。煙も大量に発生します。一方、ロックウールはそもそも燃えにくく、壁の内側の温度が高くなりにくいため延焼・類焼を防いでくれます。

煙が発生しにくいため、煙に巻かれて窒息してしまうリスクを減らすことにもつながります。煙や炎の発生で避難が難しくなるまでの時間は出火からわずか数分だといわれています。

煙が出にくく外からの熱に耐えられるアムマットは、近隣住宅からの延焼・類焼を防げるだけではなく、家族が住宅から避難する時間を稼ぐことができ大切な家族の命を守ることができる断熱材なのです。

まとめ

今回はJFEロックファイバーのアムマットシリーズの特徴を紹介しました。アムマットで使われているロックウールは湿気に強いだけではなく、吸音性に優れ高い防火性能を持つ優れた素材です。新しく注文住宅を建てる際は工務店と相談し、アムマットのようなロックウールを使った断熱材の使用を検討してみてはいかがでしょうか。

断熱材選びは、素材選びが重要

快適なマイホームにするため欠かせないのが、断熱性や気密性といった住宅性能です。さまざまなメーカーから多種多様な断熱材が提案されていますが、はたしてどれが良いのか迷っている方も多いのではないでしょうか。

断熱材には大きく分けてもグラスウールなどの「無機繊維系」や、セルロースファイバーなどの「木質繊維系」。さらに羊毛などの「天然素材系」や、ポリスチレンフォームなどの「発泡プラスチック系」があり、性能や価格はもちろん特徴もそれぞれ異なります。

そのため選び方としては、生活スタイルや家族の希望、お住まいのエリアの気候に沿うかたちがベターでしょう。ただ1種類おすすめするとすれば、自然素材独自の調湿性能・吸音性・防音性を備えた『木質繊維系』の断熱材を推したいです。とくに身体や環境に優しい家にしたい方は、ぜひ検討してみてくださいね。

アムマットシリーズ(JFEロックファイバー)の基本情報

会社名JFEロックファイバー株式会社
住所〒712-8074 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目1番地
電話番号086-447-4210

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【ジャンル別】住宅用断熱材

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引用元:https://www.germanhouse.co.jp/gutexjapan/

引用元:https://www.decos.co.jp/cellulose

引用元:https://www.pinalform.jp/

引用元:https://www.asahikasei-kenzai.com/akk/insulation/jneoma/index.html

引用元:https://www.isover.co.jp/

引用元:https://www.itnjapan.com/

引用元:https://www.n-aqua.jp/products/aquaform/
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