窓断熱の重要性やメリットについて解説

公開日:2025/11/15
窓断熱の重要性やメリットについて解説

窓は冬場に冷気が入り込みやすい箇所です。そのため、窓の断熱性能の高さが、冬の住宅の快適さを大きく左右します。本記事では、窓断熱で得られる効果やメリットに加え、断熱に有効なガラス・サッシの種類までまとめて解説します。これからより寒くなるであろうこの季節だからこそ、本記事をご一読ください。

窓断熱で得られる効果

窓の断熱は、住宅の快適性や省エネ性能に直結する重要な要素です。窓は家の開口部であり、外気と室内の熱が最も出入りしやすい場所です。

そのため、断熱性能が低いと冬は室内の暖かさが外に逃げ、夏は外の熱が室内に入りやすくなります。その結果、冷暖房の効率が悪化し、光熱費の増加や室内環境の不快さに繋がります。

2025年4月からの建築物省エネ法改正により、新築住宅にも省エネ基準が適用されることになりました。このことから、窓の断熱対策はますます重要性を増しています。

光熱費の削減

具体的なメリットとしてまず挙げられるのは光熱費の削減です。住宅の熱の50%〜74%は、窓から出入りしているとされています。

そこで、窓の断熱性能を向上させることで熱の移動を抑え、空調効率を高められます。その結果、冷暖房の稼働を抑えつつ快適な室温を維持できるため、経済的負担を軽減すると同時に環境負荷も抑制可能です。

快適な室内環境の実現

また、窓の断熱によって季節に左右されない快適な室内環境が実現します。熱は温度の高い方から低い方へ移動する性質があるため、断熱性能が低い窓では冬場に暖気が逃げ、夏場に外気の熱が室内に入りやすくなります。

しかし断熱性能の高い窓であれば、熱の移動が妨げられるため、真冬や真夏でも安定した室温を保つことが可能です。

結露の発生の抑制

さらに、結露の発生を抑制できる点も大きな利点です。結露は外気で冷えた窓に室内の暖かい空気が触れることで発生しますが、断熱化された窓は外気の影響を受けにくいため、結露が減少します。

これにより、カビの発生リスクが低下し、室内環境を清潔に保つことができます。

ヒートショックの予防

最後に、ヒートショックの予防効果も見逃せません。ヒートショックとは急激な温度変化によって血圧が急上昇・下降し、心臓や血管に負担がかかる危険な症状です。

特に冬場は室内外の温度差が大きくなりやすいため、窓の断熱を行うことで家全体の温度差が減り、ヒートショックのリスクを低減できます。

窓断熱に有効なガラスの種類

窓の断熱性能を高める方法のひとつとして「断熱窓」の設置があります。断熱窓は、熱の移動を抑える工夫が施された窓で、住宅の快適性や省エネ性向上に有効です。

ペアガラス

ペアガラスは2枚のガラスの間に空気層を設けた複層ガラスです。比較的手頃な価格で断熱性能を向上できます。

さらに空気層の代わりにガスを封入したタイプや、真空状態にすることで断熱性能を大幅に高めた「真空ガラス」もあります。

トリプルガラス

トリプルガラスは3枚のガラスを重ねたタイプです。断熱性能がペアガラスより高く、遮音効果も向上します。

ただし、窓が厚く重くなるため、開閉のしやすさを考慮する必要があります。

Low-E複層ガラス

Low-E複層ガラスは、ガラス表面に金属膜(Low-E膜)をコーティングした複層ガラスです。熱を吸収・反射することで高い断熱性能を発揮します。

膜の位置により「遮熱タイプ」と「断熱タイプ」に分かれます。遮熱タイプは西日や強い日差しを抑えるのに適し、断熱タイプは寒冷地や日当たりの悪い部屋で冬の暖かさを取り込み、夏の熱を遮断する効果が高いです。

窓断熱に有効なサッシの種類

窓の断熱性能を高めるには、ガラスだけでなくサッシの素材選びも重要です。従来はアルミサッシが主流でしたが、近年は断熱性に優れた樹脂や木製、複合素材のサッシが増えています。

樹脂サッシ

樹脂サッシは熱伝導率が非常に低く、従来のアルミサッシに比べて約1000分の1程度の熱しか伝えません。そのため断熱性能が高く、世界的には主流ですが、日本国内での普及率はまだ住宅全体の約3割にとどまっています。

木製サッシ

木製サッシは、木材を使用したサッシで、アルミに比べて熱を伝えにくく断熱性に優れます。また、見た目に高級感があり、インテリア性の高い住宅に適しています。

ただし、耐久性がやや低く、定期的な塗装やメンテナンスが必要であり、価格も樹脂やアルミに比べて高めです。

複合サッシ

複合サッシは、外側に耐候性の高いアルミ、室内側に断熱性の高い樹脂や木を組み合わせた構造で、耐久性と断熱性を両立させたタイプです。日本では最も普及しているサッシですが、樹脂や木だけで作られたサッシに比べると、断熱性能はやや劣ります。

まとめ

窓の断熱は住宅の快適性や省エネ性能に直結する重要なポイントです。断熱性能の高い窓は、冬の暖気の逃げや夏の外気の侵入を防ぎ、冷暖房効率を高めて光熱費を削減できます。また、結露の抑制やカビの発生防止、さらにヒートショックのリスク軽減といった健康面でのメリットもあります。断熱窓の種類は、ペアガラスやトリプルガラス、Low-E複層ガラスなどです。ガラス構造やコーティングの工夫により断熱性能や遮音性を高められます。さらに、サッシの素材選びも重要で、樹脂や木製、複合サッシなど用途や環境に応じた選択が可能です。快適で省エネな住まいを実現するためには、ガラスとサッシの両方を考慮した窓断熱対策が欠かせません。

               

【ジャンル別】住宅用断熱材

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引用元:https://www.germanhouse.co.jp/gutexjapan/

引用元:https://www.decos.co.jp/cellulose

引用元:https://www.pinalform.jp/

引用元:https://www.asahikasei-kenzai.com/akk/insulation/jneoma/index.html

引用元:https://www.isover.co.jp/

引用元:https://www.itnjapan.com/

引用元:https://www.n-aqua.jp/products/aquaform/
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